ぶるま型紙を使えば、赤ちゃんの可愛らしいブルマが手軽に作れます。
おむつ隠しにもなるブルマは育児アイテムとして重宝します。本記事では、ぶるま型紙の選び方から作り方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
目次
ぶるま 型紙とは?
ぶるま(ブルマ)は、お尻を包み込むようなコロンとしたシルエットが特徴の短めのパンツです。昔は女の子の体操着として使われていましたが、いまでは赤ちゃんの可愛らしいベビー服としても親しまれています。赤ちゃんが活発に動いても、おむつごとすっぽり隠れる設計で見た目もとってもキュートです。
型紙とは、洋裁で服を作るための設計図のようなものです。ぶるま型紙には前後のパーツが描かれており、これを布に当てて裁断することで正確に形を作れます。ぶるま型紙を使えば、自分で布を調整する手間が省け、仕上がりのばらつきを少なくすることができます。
ぶるま(ブルマ)の意味と特徴
ぶるまは女児用の体操着などでも使われたパンツ型の衣服で、ウエストにゴムを入れてふんわりしたシルエットを作ります。昔はブルマと呼ばれることもあり、学生時代に見覚えのある方もいるでしょう。赤ちゃん向けのベビーブルマはその名残であり、足の動きを妨げず可愛らしさを演出します。季節に合わせて1枚でも重ね着でも着用できるので、夏はこれ1枚、冬はレギンスと合わせるなどオールシーズン使えるアイテムです。
ベビーぶるまは特に、コロンとしたフォルムで足を大きく動かす時期の赤ちゃんにぴったりです。赤ちゃんの動きやおむつの存在を目立たせず、ママ・パパも手軽におしゃれを楽しめるのが魅力です。素材やデザインによって男の子向け・女の子向けにアレンジできるのも人気の理由です。
型紙とは何か
型紙は布を裁断するためのテンプレートです。ぶるま型紙の場合、前パンツと後ろパンツ部分の型が紙に描かれており、これに合わせて布を切り取ります。正確に型紙通りに裁断することで、縫い合わせた際に形が崩れにくく、綺麗に仕上がります。
型紙には紙製のものとデジタル(PDF)のものがあります。最近はPDFで配布されている無料型紙も多く、ダウンロードして自宅のプリンターで印刷するだけで利用可能です。市販の型紙には縫い代付きのものや詳しい作り方説明書が付いていることが多く、初心者でも分かりやすいように工夫されています。
ぶるま 型紙の選び方
ぶるまを作る際は、用途と素材に応じて型紙や生地を選びます。夏なら通気性の良いコットンやダブルガーゼ、春・秋はやや厚手のフランネルやオックスフォード、冬は暖かいコーデュロイやツイードなど、季節に合った生地を選びましょう。洗濯頻度が高いベビー服は、洗濯に強く縮みにくい素材だと長く使えます。
- 薄手のダブルガーゼ・コットン:肌触りが良く、通気性に優れる
- ポリエステル混紡素材:シワになりにくく扱いやすい
- コーデュロイ・ツイード:秋冬向きで温かみのある素材
またデザインも重要です。普段使いにはシンプルな無地や柄合わせのしやすい小花柄がおすすめです。柄物は柄合わせが少ないシンプルな型紙から挑戦すると失敗しにくいです。お出かけやプレゼントにはフリルや刺繍の入った華やかなデザインも人気ですが、縫い方が複雑になるので最初はベーシックな型紙から始めましょう。
用途と素材で選ぶ
ぶるま作りでは、季節に合った生地選びが成功のポイントです。夏は薄手で吸湿性の高い生地、冬は防寒性のある生地を選びましょう。お手入れしやすい生地を選ぶことで、日常使いにも適したブルマができます。開封や洗濯に強い素材を選ぶと、仕上がりも長持ちします。
- 夏:通気性の良い薄手コットンやダブルガーゼ
- 春・秋:ほどよい厚みのフランネルやオックスフォード生地
- 冬:保温性の高いコーデュロイやツイード
また初心者はシンプルな無地や小花柄など扱いやすい柄から始めると良いでしょう。特に柄付き生地では型紙の柄合わせが必要になる場合があるため、まずは無地で練習してミシン操作に慣れるのがおすすめです。
サイズ選びのポイント
ぶるま型紙は対象月齢やウエスト・太ももサイズが表示されています。赤ちゃんの実寸値(お腹まわり、脚の付け根まわり)と照らし合わせ、近いサイズの型紙を選びましょう。型紙が大きすぎる場合は縮小し、小さすぎる場合は拡大コピーや拡大印刷で調整できます。多くの型紙は縫い代込みで設計されていますが、念のため型紙説明を確認しておくと安心です。
目安として
- 生後0~3ヶ月:ウエスト約36~40cm、太もも約20~24cm
- 生後3~6ヶ月:ウエスト約40~44cm、太もも約22~26cm
- 生後6~12ヶ月:ウエスト約44~48cm、太もも約24~28cm
赤ちゃんは成長が早いので、少し大きめに作っておきおむつ替えの際に調節するのもいいでしょう。作る前に赤ちゃんの実際のサイズを測っておくと、失敗を減らせます。
無料型紙と有料型紙の違い
無料型紙はコストを抑えられる一方、自分で縫い代を確認したりサイズ調整をしたりする必要があります。情報サイトやブログで提供される無料パターンは基本的なデザインが多く、説明も簡易的なことが多いです。一方、有料型紙は商用パターンブランドが企画しており、縫い代つきで丁寧に設計されているものがほとんどです。説明書やレシピが充実しているので、初心者でも手順がわかりやすいのが特徴です。以下は無料型紙と有料型紙の比較表です。
| 比較項目 | 無料型紙 | 有料型紙 |
|---|---|---|
| コスト | 0円 | 数百円~数千円 |
| 品質 | サイトにより差がある(印刷ミスに注意) | 縫い代付き・詳しい解説付きが基本 |
| デザイン | 基本的な形が中心 | アレンジデザインやサイズ展開が豊富 |
| 初心者向け | 種類が限られるがシンプルなものがある | 解説付きで手順明快、安心して使える |
初心者におすすめデザイン
縫う工程を少なくしたシンプルな型紙から始めるのがおすすめです。
- 左右対称で裁断数が少ない基本型
- フリルやポケットのないプレーンなデザイン
- 説明書にイラストや写真があるもの
慣れてきたら、フリル付きやポケット付きなどのアレンジ型紙にチャレンジしましょう。最初は失敗が少なく済むデザインで自信をつけると、次のステップも安心です。
ぶるま 型紙の入手方法
ぶるま型紙は無料配布や購入など、さまざまな方法で入手できます。まずはインターネットを検索してみましょう。「ぶるま 型紙 無料」と検索すると、手芸ブログや家族向けサイトで公開されている無料型紙が見つかります。これらはPDFでダウンロードできることが多く、すぐに印刷して使えます。
- 手芸ブログで公開:プロや趣味の縫い手が無料公開
- ハンドメイド情報サイト:型紙まとめ記事が多数
- SNSのシェア:写真付きでダウンロード先が紹介されていることも
また、市販型紙や手作りキットを利用する方法もあります。布地と型紙がセットになったキットや、サイズ別のダウンロード販売をしているショップもあります。市販型紙には詳しい説明書が付属している場合が多く、迷わずに縫えるのが魅力です。
- オンラインショップ:ダウンロード版・印刷済み型紙の販売
- 手芸店のキット:生地と型紙がセットになったキット
- ハンドメイドマーケット:プロ作家の完成度の高い型紙販売
SNSやコミュニティも情報収集に便利です。InstagramやPinterestでは実際の作品画像とともに型紙情報がシェアされており、気に入ったスタイルの型紙を探せます。YouTubeにはぶるまの作り方動画があり、型紙の使い方を映像で学ぶことができます。これらの情報源を活用して、ぴったりの型紙を見つけましょう。
ぶるま 型紙を使った作り方
必要な材料と道具を揃えてから作業を始めましょう。
- 布:ダブルガーゼやコットンなど柔らかい素材
- ゴムテープ:ウエスト用と足ぐり用にそれぞれ用意
- 糸:布地に合った色を選ぶ
- 裁縫道具:ミシン、裁ちばさみ、マチ針、チャコペン、針など
上記のものがあれば準備は完了です。特にゴムテープは幅が広すぎると赤ちゃんに食い込むので、3~5mm程度の細めのものを選ぶとよいでしょう。
型紙の印刷と準備
ダウンロードした型紙はA4用紙で印刷します。印刷時は縮尺が100%になっているか確認し、型紙に記載された5cmの目盛りラインが実寸になるよう調整しましょう。複数ページある型紙は番号順に貼り合わせて一枚の型にします。この貼り合わせ作業を丁寧に行うことで、裁断ミスを防げます。
- 用紙サイズ:A4・100%印刷が基本
- 貼り合わせ:枚数がある場合はガイドに沿ってつなげる
- 型紙写し:チャコペンやカーボン紙で布に印をつける
生地の裁断ポイント
型紙を布に固定し、布を裁断します。布は裏返して型紙のラインが見えやすい状態に置きましょう。型紙の周囲に縫い代を1~1.5cmほどつけて切る必要がある場合は、あらかじめ布に印をしておくと安心です。まち針や生地用のクリップで型紙を動かないようにし、裁ちばさみでゆっくり折れないよう丁寧にカットしてください。
- 布を裏返して型紙を配置する
- 型紙のラインより余裕を持って裁断する(縫い代未含の場合)
- 角や曲線部分は切り込みを入れて縫いやすくする
縫製ステップ
裁断が終わったら縫製を始めます。基本的な手順は次の通りです:
- 前後の生地を中表に重ね、股下(前パンツと後ろパンツの中央)を縫い合わせる。
- 両サイドを縫い、パンツの本体を完成させる(ウエストと裾は後で縫う)。
- ウエスト部分を縫い代分折り返し、ゴム通し口を残しながら縫う。
- 裾も同様に縫い代分折り返し、ゴム通し口を作る。
- それぞれのゴム通し口からゴムを通し、長さを調節したら端を縫って留める。
縫う前にミシンのステッチ(直線縫い、ジグザグ縫いなど)を確認しましょう。縫い代は布がほつれないよう端をジグザグステッチするか、ロックミシンで始末すると仕上がりがきれいになります。
ゴム通しと仕上げ
最後にゴムテープを通して仕上げます。ウエスト用のゴムは赤ちゃんのウエストサイズより若干短めに切ります(1~2cmくらい)。片方のゴム端に安全ピンを付け、折り返したウエスト部分に通します。ゴムを生地がねじれないように気をつけながら通し、両端を重ねて縫い留めます。同様に足ぐりのゴムも通し、長さを調節して縫い付けます。縫い終わったら余分な糸を切り落とし、全体の形を整えて完成です。
ポイント:ゴムを通すときは生地がひねれないよう注意しましょう。ゴムの長さは赤ちゃんの実際のウエスト・太ももより少し短めにすると、フィット感が良くなります。
まとめ
ぶるま型紙は、赤ちゃん用ブルマを効率よく作るための大切な設計図です。無料・有料問わず最新の型紙には豊富なデザインと詳しい解説があり、特に有料型紙は写真つきのレシピで安心感があります。型紙の選び方、布地の選び方、縫い方の手順さえ守れば、縫製初心者でも趣味として気軽に挑戦できます。
手作りのぶるまはサイズ調整が自在で、布地やアレンジを変える楽しみもあります。成長に合わせて何枚も作っておけば、赤ちゃんも毎日可愛いブルマ姿で過ごせるでしょう。この記事を参考に、ぜひあなただけのオリジナルぶるま作りに挑戦してみてください。
コメント