ハトロン紙は古くから洋裁用の型紙として使われてきた紙で、耐久性や透け感が特徴です。
最近、ダイソーでハトロン紙が買えるか気になる人も増えています。本記事ではハトロン紙の基本情報や用途、ダイソーでの扱い状況、代用品などを分かりやすく紹介します。さらに、初心者にも分かりやすいよう基本的な使い方もまとめています。
目次
ダイソーでハトロン紙は買える?
ダイソーを含む100円ショップでは、残念ながらハトロン紙の取り扱いが確認されていません。ダイソーの手芸コーナーには模造紙やトレーシングペーパーがあるものの、本物のハトロン紙は通常取り扱われていないのです。
ハトロン紙は手芸用品店やネット通販で購入するのが一般的で、ダイソー以外の方法を検討する必要があります。次章以降でダイソーで入手可能な代用品や、ハトロン紙を購入できる主な店舗について詳しく見ていきましょう。
ダイソーでの取り扱い状況
先述の通り、ダイソーではハトロン紙自体は販売されていません。店頭ではA3サイズのトレーシングペーパーや標準的な模造紙が見つかりますが、ハトロン紙特有の厚みと質感を備えた製品は置いていないのが実情です。
実際にダイソーへ問い合わせたり、店舗で探したユーザーの声でも「ハトロン紙を見たことがない」という意見が多く聞かれます。100円ショップでは取り扱いが難しいため、代わりの商品を利用したり、他店での購入を検討しましょう。
ダイソーで買える代用品
ダイソーではハトロン紙の代用品として、以下のようなアイテムが販売されています:
- トレーシングペーパー(A3サイズ、10枚入り 110円): 型紙を下から透かして写せる薄手の紙です。
- 型紙用方眼不織布(A4サイズ、11枚入り 110円): 布のような手触りで丈夫な素材の型紙用紙です。
- 厚手ポリ袋(30Lサイズ、白色・乳白、11枚入り 110円): 大判のポリ袋を広げて代用できます。
これらはいずれも1つ110円(コストパフォーマンスの高さも魅力)と手軽に入手できます。用途や好みに合わせて使い分けることで、ハトロン紙の代わりに活用できます。
ハトロン紙とは?
名称の由来と歴史
ハトロン紙の名前は、ドイツ語の「Patronenpapier(パトロン紙)」に由来します。もともとは戦時中に弾薬を包むために開発された厚手のクラフト紙でした。この紙が戦後、洋裁用の型紙用紙として採用され、全国的に普及しました。
主な特徴
ハトロン紙の特徴は、丈夫で適度な透け感があることです。厚みがあり破れにくいため、同じ型紙を何度でも使う場面で重宝されます。また、型紙の線を鮮明に写せる点から、洋裁の型紙づくりに最適な紙材として知られています。
ハトロン紙の特徴と使い方
透け感と耐久性
ハトロン紙は丈夫で薄手のクラフト紙なので、程よく透け感があります。
この透け感を活かして、型紙の下にハトロン紙を置き、上から鉛筆やチャコペンでなぞることで型を写し取ります。書き込みは消しゴムで消せる筆記具が多く使え、印を付けても後で消しやすい点が魅力です。
使い方のコツ
ハトロン紙はハサミで自由にカットできるので、型紙に合わせて好きなサイズに切り出せます。アイロンをかければ巻きグセを伸ばせるため、大きなパターンもきれいに広げられます。油性ペンで印をつけても透け感は維持されるため、手芸作業がスムーズに行えます。
ハトロン紙の代用品:ダイソーで手に入るおすすめアイテム
ダイソーにはハトロン紙はありませんが、代わりに洋裁用に使えるアイテムが揃っています。次に紹介する代用品は手軽に入手できるものばかりなので、必要に応じて選んでみてください。
模造紙・トレーシングペーパー
ダイソーの模造紙はA2~A1サイズで販売されているので、大きな型紙を書き写す際に便利です。
ただし厚手タイプは透過性が低いため、型紙用には薄口の白模造紙がおすすめです。トレーシングペーパーは白色で透け感が高く、細かな型紙写しに向いていますが、サイズがA3程度と限られている点は注意が必要です。
型紙用不織布
ダイソーでは「型紙用不織布」として、布のような手触りの繰り返し使えるシートが販売されています。
繰り返し扱っても破れにくく、待ち針やルレットで固定しながら作業できるので便利です。洗って繰り返し使える点は環境にも優しく、仮縫いや型紙の調整が多い方におすすめです。
大判ポリ袋
厚手のゴミ袋(30Lサイズ以上)を広げて型紙にする方法もあります。
十分広げればビッグサイズの型紙もOKで、破れないよう厚手なのがポイント。コストは最も安く手に入りますが、布と比べると耐久性はやや劣るので、短時間の仮利用などに向いています。
ハトロン紙と代用品の比較
比較する点 | ハトロン紙 | 不織布 | ポリ袋 |
---|---|---|---|
購入場所 | 手芸店・通販 | 100均・ホームセンター | 100均・ホームセンター |
透け感 | 中~高 | 高い | 低い |
耐久性 | 高い | 高い | 低い |
使い勝手 | 型紙専用に最適 | 繰り返し使える | 大きいもの写せる |
表から分かるように、ハトロン紙は透け感と耐久性のバランスが高く、型紙づくりに最適です。不織布は透け感に優れ、針で固定して何度も使える点がメリットです。一方、ポリ袋は最も安価かつ大きく広げられますが、素材の耐久性は低めです。用途やコストに応じて使い分けましょう。
ハトロン紙の購入先と価格比較
ハトロン紙は主に手芸店やホームセンターで取り扱われています。ユザワヤなどの手芸専門店では単品やパック売りが一般的で、通販では複数セットがお得です。また、大型ホームセンターでも洋裁用品コーナーに置かれているケースがあります。
手芸店やホームセンター
ハトロン紙はユザワヤなどの手芸専門店で取り扱いがあります。一般的に5~10枚入りで販売されており、価格は数百円程度です。カインズやコーナンなどのホームセンターにも置かれている場合がありますが、店舗によって在庫が異なるため注意が必要です。
オンライン通販
ネット通販ではさまざまなサイズ・枚数の商品が揃います。例えば楽天市場では無地のハトロン紙3枚入りパックが約320円で販売されており、まとめ買いすれば1枚あたりの単価を下げられます。AmazonやYahoo!ショッピングなどでは送料含めた価格で比較できるので、いくつか見比べて最適な商品を選びましょう。
ハトロン紙の選び方と活用アイデア
ハトロン紙は厚さやサイズが使い勝手に影響するため、用途に応じて適したものを選びましょう。幅は約80cmの全判がおすすめですが、全判の半分サイズ(約40cm幅)やロールタイプも便利です。ここでは選び方のポイントと活用アイデアを紹介します。
選び方のポイント
ハトロン紙は厚さやサイズがポイントです。幅は約80cm(全判)が大判の型紙に向いていますが、扱いやすい半分サイズ(約40cm)や筒状のロールも選べます。厚さは一般的に「薄手」と「厚手」があり、厚手は丈夫で長持ちしますが、薄手でも十分に代用できます。用途や収納場所に応じてサイズと厚みのバランスを考えましょう。
活用アイデア
型紙以外にも、工作やラッピングなどにハトロン紙は役立ちます。クッキングペーパーと同様に油紙として使ったり、刺繍や塗装の下書きに利用したりすることができます。プレゼントのラッピングにも風合いある包み紙として使え、使用後は紙としてリサイクルできるので、環境にも優しい一枚です。
まとめ
ハトロン紙は手芸や洋裁に便利な紙ですが、ダイソーを含む100円ショップでは取り扱いがないケースがほとんどです。そのため、ダイソーでは模造紙やトレーシングペーパー、不織布、ポリ袋などで代用するのがおすすめです。これらは110円で手に入るため、用途に応じて使い分ければ実用度が高まります。
本物のハトロン紙が必要な場合は、手芸店やホームセンター、オンライン通販を活用しましょう。まとめ買いでコストを抑える方法もありますので、使用頻度に応じた購入方法を検討してみてください。ハトロン紙は工夫次第で様々な場面に役立つ紙ですので、この記事を参考に最適な入手先や使い方を選んでみてください。
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